テニス肘(上腕骨外側上顆炎)について
2026年03月21日
■ テニス肘ってどんな病気?
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上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)は、
ひじの外側が痛くなる病気です。
「テニス肘」とも呼ばれますが、
実は テニスが原因なのは5〜10%程度 で、ほとんどは
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仕事
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家事
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パソコン作業
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重い物を持つ作業
など、日常のくり返し動作が原因です。
■ なぜ痛くなるの?
手首や指を伸ばす筋肉は、ひじの外側についています。
例えばこんな動作をくり返すと負担がたまります。
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物を持ち上げる
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ドライバーを回す
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包丁を使う
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マウス操作やタイピング
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テニスのバックハンド
特に負担がかかりやすい筋肉は
短橈側手根伸筋(たんとうそくしゅこんしんきん)で、約35%を占めます。
くり返し使いすぎると、腱(筋肉の付け根)が傷んでしまいます。
■ どんな人がなりやすい?
特に多い職業は:
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車修理・電気工事などの工場作業
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肉・魚・野菜などの加工
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洋服製作
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靴工場
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スーパーのレジ
また、
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肥満
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喫煙
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肉体労働
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テニス(特にバックハンド)
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高齢(年齢が上がるほど腱は弱くなる)
もリスクになります。
■ どんな症状が出る?
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ひじの外側が痛い
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週に4日以上痛むこともある
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握手が痛い
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ひげ剃りが痛い
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カバンを持つと痛い
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タオルを絞ると痛い
重くなると、日常生活にも支障が出ます。
■ 腱の状態による違い
① 急性(腱炎)
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炎症が強い
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血流が増える
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痛み止め(NSAIDs)が効くことがある
② 慢性(腱変性)
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腱がボロボロに弱くなる
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血流が減る(治りにくい)
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痛み止めは効きにくい
テニス肘の多くは「慢性タイプ」です。
■ 重症度の進み方
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炎症
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腱の小さな傷
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腱の変性や部分断裂
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硬くなる・石灰がつく
■ 似た病気との見分け
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首の神経の圧迫
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手根管症候群
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靭帯損傷
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橈骨神経の障害
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肘の滑液包炎
正確な判断には専門家の評価が必要です。
■ 治療について(エビデンスに基づく方法)
① 早期の場合
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痛み止め(NSAIDs)
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ステロイド注射(短期間は有効)
※ただし再発しやすい
② 一番効果が高いのは?
⭐ エキセントリック運動(最も重要)
ゴム棒や軽い重りを使い、
ゆっくり筋肉を伸ばしながら鍛える運動
例:
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15回 × 3セット
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毎日ゆっくり4秒かけて
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約7週間
結果:
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痛み 81%改善
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筋力 79%改善
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機能も大きく改善
これは通常の運動より圧倒的に効果が高いです。
③ その他の治療
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関節モビライゼーション(専門家が行う)
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外側グライド+握力運動
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神経の滑走運動
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首へのアプローチ(必要な場合)
- 当院では圧力波
針やレーザーも効果報告はありますが、第一選択ではありません。
■ 日常生活で気をつけること
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痛みが出る動作をくり返さない
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重い物は「抱える」より「押す・引く」
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こまめに休憩
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太めのグリップを使う
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ストレッチと筋トレを3ヶ月続ける
回復には
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3ヶ月で改善することもあれば
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6〜12ヶ月かかることもあります
■ 改善しない場合は?
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喫煙
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肥満
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うつ傾向
などのリスク因子も関係します。
その場合は医師に相談しましょう。
■ まとめ
テニス肘は
✔ テニスだけが原因ではない
✔ くり返しの使いすぎが原因
✔ 多くは慢性的な腱のダメージ
✔ 一番効果があるのは「ゆっくり伸ばす筋トレ」
✔ 改善には時間がかかる
早めの対処と正しい運動がとても大切です。
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